この記事ではブラインドサッカーの選手がどうやってボールやゴール、他の選手の位置がわかるのかについて解説します。
東京パラリンピックの競技の1つであるブラインドサッカー。
アイマスクで目隠しをした選手たちがコート内を縦横無尽に走り回る姿に驚いた人も多いのではないでしょうか?
なぜ目隠しをした選手たちはあれほど迷いなく動けるのか、他のプレイヤーやボール、ゴールの位置がどうやってわかるのか不思議ですよね。
ブラインドサッカーの選手たちが他のプレイヤーやボール、ゴールの位置を把握する方法について解説していきます。
ブラインドサッカーの選手はどうやってボールの位置がわかるのか?
まず選手たちはどうやってボールの位置を理解しているのでしょうか?
ブラインドサッカーで使われるボールはフットサルのボールと同じサイズですが、中に金属の粒が入っているため転がるとシャカシャカ音が鳴ります。
選手たちはボールから発せられる音を頼りにボールの位置を把握しています。
ブラインドサッカーの選手はどうやってゴールの場所がわかるのか?
ブラインドサッカーでは相手ゴールの裏側に「ガイド(コーラー)」と呼ばれる役割の人が立ち、攻めている味方選手に指示を出すことが許されています。
ゴール裏から声をかけられることでゴールの位置がわかるだけでなく、ゴールまでの距離や角度、シュートのタイミングなども教えてもらうことができます。
ブラインドサッカーの選手はどうやって自分の位置がわかるのか?
ブラインドサッカーのコートは 40m × 20m の広さがありますが、選手たちはどうやって自分がいる場所を把握しているのでしょうか。
目の見える人に教えてもらう
コートの脇にいる監督は選手に声で指示を出すことが許されているため、選手がコート中盤にいるときは監督の指示で自分の位置を知ることができます。
また相手のゴール側にいるときはゴール裏の「ガイド」から指示をもらい、自陣側にいるときにはゴールキーパーから指示をもらっています。
ゴールキーパーはコート上にいる5人のうち1人だけ目隠しをしていません。
ゴールキーパーについてはこちらの記事で解説していますのでチェックしておいてください。
サイドライン上のフェンスに触れる
さらにサイドライン上には約1mの高さのフェンスが設置されており、選手たちはフェンスに触れることで自分がコートの端にいることを知ることができます。
ブラインドサッカーの選手はどうやって他のプレイヤーの位置がわかるのか?
では選手たちはどうやって他のプレイヤーの場所を把握しているのでしょうか?
味方選手同士で声をかける
味方選手とは声でコミュニケーションを取り合い、お互いの位置を共有し合っています。
相手選手に近づくときは「ボイ!」と叫ぶ
ブラインドサッカーでは選手同士の衝突を避けるため、ボールを持った選手に向かって行くときには「ボイ!」と言って自分の存在を伝えなければいけないというルールがあります。
「ボイ!」と言わずに相手選手に近づいて行くと「ノースピーク」という「チームファール」を取られてしまいます。
ブラインドサッカーの選手がどうやって動くのかまとめ
ブラインドサッカーの選手たちは音を頼りに、様々な方法でボールの位置、ゴールの位置、自分の位置、他の選手の位置を把握しています。
まるで周りが見えているかのように迷いなく動き回る選手たちは見事と言う他ありません。
彼らが互いにどのような声をかけているのかにも注目して観戦してみてください。