ウマ娘 プリティーダービーの主題歌「うまぴょい伝説」の歌詞に「あかちん塗ってもなおらない」という一節があります。
「赤チンって何?」「馬と関係あるの?」「赤チン塗っても治らないってどういう意味?」などと疑問に思った人も多いのではないでしょうか?
この記事ではウマ娘の主題歌「うまぴょい伝説」の歌詞に出てくる「赤チン」とは何か、「赤チン塗っても治らない」とはどういう意味かについて解説します。
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ウマ娘のうまぴょい伝説の歌詞に出てくる赤チンとは?
「赤チン」という言葉を初めて聞いたという人も多いのではないでしょうか。
正直うまぴょい伝説の歌詞の赤チンが何かわからん勢
— ふれんどりー (@lWD0friendliiii) September 26, 2021
赤チンとは何なのでしょうか?
赤チンとは?
赤チンとは、正式名称を「マーキュロクロム液」という赤い色をした消毒液です。
赤チンが流行する前に「ヨードチンキ」という茶色の消毒液が使われていたことから、赤いヨードチンキ =「赤チン」と呼ばれるようになりました。
転んで膝を擦りむいた時には、赤チンを使いたいと今でも思っております。
画像はhttps://t.co/XpHW67H376 から。 pic.twitter.com/yR3srfau3m
— 中井寛一 (@ichikawakon) September 26, 2021
赤チンはいつ使われていた?
赤チンなど馴染みがないという人が多いでしょう。
赤チンは過去に外傷への消毒薬として世界中で使われていました。
日本国内では医療機関や家庭・学校などの救急箱に常備されており、最盛期の1960年代には100社以上の会社で製造されていました。
しかし赤チンは衣服に付くと赤い色が落ちにくいという欠点があったため、1971年に発売された「マキロン」という透明な消毒薬の登場で徐々に人気を失っていきました。
赤チンはもう生産されていない?
赤チンの人気が無くなったことで製造会社は次々と減っていき、2000年代には3社まで減少していました。
そしてついに2020年に最後の1社が倒産し生産が終了しました。
赤チン塗っても治らないという歌詞の意味とは?
赤チンは単なる消毒液でしたが、「赤チン塗っても治らない」というフレーズには特別な意味があります。
赤チン塗っても治らないの由来は?
「赤チン塗っても治らない」という歌詞のフレーズは過去に子供達の間で流行った替え歌に使われていました。
元となっている歌は「ABCの歌」(きらきら星)です。
替え歌の歌詞の内容は地域によって微妙に異なっていましたが、次のような子供達が喜ぶ「下ネタ」でした。
ABCの海岸でカニにチ□□コはさまれた
いていて離せ 離すもんかソーセージ
赤チン塗っても治らない
黒チン塗ったら毛が生えた
青チン塗ったらカビ生えた
YouTubeではメロディーとともに替え歌が公開されています。
いつも傷を治してくれる赤チンでも治せないほどの重傷だという意味ですね。
ちなみに「黒チン」や「青チン」は実際には存在しない架空の言葉です。
赤チンとウマ娘の「うまぴょい伝説」との関係は?
赤チンは人間が怪我をした時に塗られていましたが、馬に対して使われていたわけではありません。
そして替え歌の中で赤チンを塗っているのは男性の設定でしょう。
では「赤チン塗っても治らない」というフレーズはなぜウマ娘の「うまぴょい伝説」の歌詞の中で使われているのでしょうか。
ウマ娘の「うまぴょい伝説」は酒の勢いで作られた?
「うまぴょい伝説」は酒の勢いで作られたために、下ネタが歌詞に入り込んでしまった可能性があります。
ウマ娘の「うまぴょい伝説」は「メタルギアソリッド」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」などを作曲した本田晃弘さんによって作詞作曲されました。
本田さんはそれまでに「うまぴょい伝説」のような電波ソングを作ったことがなく、なかなか電波具合が出せず苦労していました。
そこで「変に自分に格好つけているから作れないんだ」「お酒を飲んだら自分を捨てきれるかも」と考え、ワインを2本空けてパンツ一枚になって作曲したそうです。
酔っ払ってしがらみを無くしたことで、子供の頃に馴染んだ「赤チン塗っても治らない」というネタが思い浮かんだのでしょう。
歌詞の語感が良かったから使われただけで、深い意味は込められていないのではないでしょうか。
「赤チン塗っても治らない」は仮の歌詞だった?
本田さんはまず仮の歌詞を仮歌と一緒に出して、採用されたらしっかり書き直そうと考えていたそうです。
しかしいつの間にか「これでいこう」ということになり正式に採用されてしまいました。
歌詞にひらがなが多い理由は、レコーティング時にわかりやすいように書いていたものが「この方がおもしろいから」とそのまま採用されたからだそうです。
なぜ「赤チン塗っても治らない」の歌詞が採用されたのか?
なぜこのようなネタの入った歌詞が製作陣に止められずそのまま「うまぴょい伝説」に採用されたのでしょうか?
あくまで推測ですが「赤チン塗っても治らない」という歌詞が採用された理由は「世代ウケ」を狙ったからではないでしょうか。
ウマ娘の「うまぴょい伝説」はプロジェクトの最初に作成された楽曲であり、PVでインパクトを出すことが重視されました。
ウマ娘の設定は競馬ファンを唸らせるほど史実に基づいて作り込まれており、資金を潤沢に持つ「競馬好きおじさん」がターゲットに入っていたことは間違いありません。
「赤チン塗っても治らない」というネタの意味がわかり反応するのは40歳代以上のおじさん層です。
うまぴょい伝説初めて聴いたけど、ウマ娘って娘ってつくのに赤チン(4〜50代の人が子供の頃に使ってた消毒液)世代なのか?()
— みんなすごい (@A9_chingasugoi) September 24, 2021
赤チンはうまぴょい伝説の歌詞で出てくるなぁ
そしてみんなわかる自分に老いを感じる… https://t.co/l3FB7RMMkS
— 大天使ブリアレオス (@00quanta) September 26, 2021
スマホゲームに馴染みの薄いおじさん層に振り向いてもらうために、懐かしいネタフレーズを歌詞に採用したのではないでしょうか。
ウマ娘うまぴょい伝説での赤チンの意味とは?まとめ
今回はウマ娘のうまぴょい伝説に出てくる「赤チン塗っても治らない」の歌詞の意味について解説しました。
赤チンとは過去に使われていた消毒薬で、「赤チン塗っても治らない」というフレーズは40歳代以上の大人たちが知る下ネタでした。
競馬好きおじさん達に興味を持ってもらうために懐かしのネタを採用したのでしょう。
そんなネタの歌詞を美少女たちに歌わせる製作陣もなかなかにクレイジーですね。
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