BMXフリースタイルのルール・採点方法・技名を解説|東京オリンピック

BMXフリースタイルの技を行う選手スポーツ

この記事では「BMXフリースタイル」のルールと採点方法、技名について解説します。

東京オリンピックでBMXのフリースタイルが新競技として加わりました。

しかし日本ではまだ馴染みが薄く、「BMXのフリースタイルって何?」「どんなルール?」「どうやって点数を付けているの?」「技の名前はどういう意味?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

BMXフリースタイルのルールと得点の付け方、技の名前や種類を見ていきましょう。

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BMXのフリースタイルとは?

まずはBMXのフリースタイルについて解説していきます。

BMXとは

BMXとはBicycle Motocrossバイシクルモトクロス)の略です。

「モトクロス」とは「モーターサイクル」による「クロスカントリー」という意味で、土が露出した凸凹のコースをオートバイで競争する競技です。

つまり「バイシクル・モトクロス」とは「自転車を用いたモトクロス」という意味になります。

BMXではタイヤの直径が20インチ(約50cm)とやや小さい専用の自転車が使用されます。

BMXには2種目ある

BMXは大きく分けて2つの種目に分けられます。

1つ目は「速さ」を競う「レース」で、

2つ目が「技」を競う「フリースタイル」です。

本記事では2つ目の「フリースタイル」について解説していきます。

BMXのフリースタイルとは

BMXのフリースタイルは、選手が1人ずつ制限時間内に技を披露し、採点によって順位が決まります。

採点は主に技の難易度や完成度を評価し得点が付けられます。

BMXフリースタイルのルールは演技する場所によってさらに細かく分類されます。

  • フラットランド・・・平らな地面
  • パーク・・・ジャンプ台が多数配置されたコース
  • ストリート・・・階段、手すり、縁石などで街中を再現したコース

その他にもトレイル、ヴァート、ビッグエアなどのルールがありますがややマイナーなため割愛します。

2020年の東京オリンピックではこのうちの「パーク」のみが行われるため、ここからは「パーク」のルールに焦点を当てて解説していきます。

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BMXフリースタイル「パーク」のルールは?

まずはBMXフリースタイル「パーク」の基本的なルールを見ていきましょう。

ルール① 60秒間コース内を自由に走り回る

それぞれの選手には60秒間の時間が与えられ、その間に選手達は一人ずつ自由にコース内を走り回り技を披露します

各選手は60秒間の演技を2回行う事ができます。

走るルートや技の種類、技の回数に決まりはありません。

ルール②2日間に渡って行われる

BMXのフリースタイルは2日間に渡って行われるルールとなっており、

  • 1日目(7月31日):シーディング
  • 2日目(8月1日):決勝

の流れで競技が行われます。

シーディング

シーディングというのは決勝での滑走順を決めるための戦いで、より得点の高い選手が決勝での最終滑走者となります。

BMXでは技の内容をその場で自由に選ぶことができるため、順番が後になるほど他の選手の結果を見て技を変えることができ、最終滑走者が一番有利とされています。

シーディングでは2回の演技の平均点により順位が決まります。

シーディングの点数は決勝に持ち越されずリセットされます。

決勝

決勝ではシーディングでの点数が低かった選手から順に演技が行われます。

シーディングとは異なり、2回の演技でより点数が高い方の得点によって勝敗が決まります。

シーディングでの点数はリセットされているため、1日目のシーディングで順位が低くても決勝で大逆転する展開は十分にあり得ます

2回の演技のうち1回は失敗しても大丈夫なため、1回目は安全に演技をまとめて2回目に高難易度の技に挑戦するなど、色々な戦略が立てられます。

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BMXフリースタイルの採点方法は?

BMXフリースタイル「パーク」のルールではどのようにして得点が付けられているのでしょうか。

様々な要素を総合的に判断して採点される

BMXのフリースタイルでは次のような観点を総合的に評価し得点が付けられます。

  • 技の難易度
  • 技の完成度
  • ジャンプの高さ
  • 独創性
  • 全体の流れ
  • コース全体を使っているか

これらの他に、転倒してしまったり、停止してしまったりすると減点対象となります。

得点の細かい内訳などは公開されず、結果の点数のみが公開されます。

0点〜99点の間で採点される

東京オリンピックにおいては、BMXフリースタイルは0点〜99の間で採点されます。

およそ80点以上が高得点の目安で、90点以上になると優勝が見えてきます

BMXフリースタイルで高得点が出る技は?

採点基準は様々ですが、その中でも特に技の内容が点数に大きく関わってきます。

技を複雑に組み合わせることで高得点になる

BMXのフリースタイルでは様々な空中技を組み合わせることで高得点に繋がります

トップ選手になると3種類や4種類の技を同時に行うため、観客側は何が行われているのか瞬時に理解できないことも多く、技の名前も長くなっていきます。

こちらの映像は2018年に広島で開催された国際大会の映像です。(音声はOFFになっています)

最初の選手が行なった技は「ダブルテールウィップ トゥ バースピン」という名前になります。

長ったらしい名前に聞こえますが、次の解説を読めば技名の意味がわかるようになります。

基本となる4種類の技を覚えれば大丈夫

複雑な技だとしても基本的な技の組み合わせで出来ているため、基本的な技を知っておけば技の名前や選手が何をしているのかも理解しやすくなります。

下記の4種類の技が基本となるのでこれだけは覚えておきましょう。

  • バースピン・・・ハンドルを1回転させる
  • テールウィップ・・・自転車だけを1回転させる
  • 360(スリーシックスティー)・・・自分ごと横に1回転する
  • バックフリップ・・・自分ごと縦に1回転する

1つずつ技の特徴を解説します。

バースピン(ハンドルを1回転させる)

「バースピン」は空中でハンドルを横に1回転させる技です。

「バー(棒・ハンドル)」を「スピン(回転)」させるというシンプルな名前です。


動画4秒(0:53〜0:57)

2回転させると「ダブルバースピン」、
3回転させると「トリプルバースピン」などと名前が変わっていきます。

テールウィップ(自転車だけを1回転させる)

「テールウィップ」とは空中で自転車だけを横に回転させる技です。

自転車の後ろ側を尻尾(テール)に見立て、ムチ(ウィップ)のように振り回すというイメージですね。


動画3秒(0:28〜0:31)

2回転させると「ダブルテールウィップ」、
3回転させると「トリプルテールウィップ」となっていきます。

360(自分ごと横に1回転する)

360は「スリー(3)・シックスティー(60)」と読みます。

空中で自分ごと横に1回転(360度回転)します


動画4秒(0:53〜0:57)

1回転半(540度)の場合は「ファイブ(5)・フォーティー(40)」、
2回転(720度)の場合は「セブン(7)・トゥウェンティー(20)」となります。

バックフリップ(自分ごと縦に1回転する)

空中で後ろ向きに1回転する技です。

「フリップ」が宙返りを意味するので日本語にすると「後方宙返り」です。


動画4秒(1:55〜1:59)

かなり高難易度ですが2回転すると「ダブルバックフリップ」と名前が変わります。

後ろではなく前向きに1回転する技は「フロントフリップ」と呼ばれます。

その他の技一覧

その他にも次のような技があります。これらの技も知っておけばより観戦が楽しくなるでしょう。

  • キャンキャン(片足を反対側に伸ばす)
  • ノーハンド(空中で手を離す)
  • フレア(バックフリップをしながら横に半回転する)
  • トランスファー(別のジャンプ台に飛び移る)
  • スーパーマン(スーパーマンのように両足を後ろに伸ばす)

技名を組み合わせて最終的な名前になる

長い技名はこれらの基本的な技の名前を繋ぎ合わせて出来ています。

例えば最初の動画で1人目の選手が行ったのは「ダブルテールウィップ トゥ バースピン」でした。

テールウィップ」で2回自転車を回した後に「バースピン」でハンドルを回すという技です。

長い技名でも分解すると分かりやすくなりますね。

技の組み合わせ方によって微妙に名前が変わる

技の組み合わせ方によって最終的な技の名前が微妙に変わっていきます。

例えば360テールスピン同時に行うと「360 テールスピン」と技名がそのまま繋がり

360後にテールスピンを行うと「360 トゥ テールスピン」のように間に「トゥ」が加わります

東京オリンピックでBMXフリースタイルに出場した日本選手は?

東京オリンピックではBMXフリースタイルに男子から中村 輪夢(なかむら りむ)選手、女子から大池 水杜(おいけ みなと)選手が出場しました。

それぞれの選手の魅力はBMXフリースタイルに出場する日本代表選手一覧でチェックしておいてください。

BMXフリースタイルのルール・採点方法・技名まとめ

最後にBMXフリースタイルのルールと採点方法をまとめました。

  • 60秒間 × 2回演技を行う
  • 1日目の「シーティング」では2回の平均点で競う
  • 2日目の「決勝」では2回のうち高い方の得点で競う
  • 0〜99点の間で得点が付けられる
  • 技の難易度、独創性、ジャンプの高さなど様々な観点を総合して得点が付けられる
  • 長い技名は基本的な技名の繋ぎ合わせで出来ている

ルールや技が少しわかるだけで観戦がより面白くなります。

世界最高峰のプレイを存分に楽しみましょう。

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