白毛馬と芦毛馬とアルビノの違いとは?見分け方や遺伝確率は?

白毛馬と芦毛馬とアルビノの違いとは?見分け方や遺伝確率は?スポーツ

この記事では競走馬の白毛馬と芦毛馬の違い、また白毛馬とアルビノの違いについて解説します。

競走馬のソダシ白毛馬(しろげうま)として史上初のG1勝利馬となり大きな話題となっています。

競走馬には同じように白色の毛を持つ芦毛馬(あしげうま)がいますが、白毛馬とはどのような違いがあるのでしょうか?

また白毛馬はアルビノ個体なのでしょうか?

白毛馬と芦毛馬の見分け方白毛の遺伝確率についても解説します。

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白毛馬と芦毛馬の違いとは?

白馬

白毛馬と芦毛馬との違いは何なのでしょうか?

白毛馬と芦毛馬は肌の色が違う

白毛馬と芦毛馬の大きな違いは、肌の色が違う点です。

白毛馬は肌がピンク色なのに対し、芦毛馬は肌が黒っぽい色をしています。

生まれた時の色が違う

また白毛馬と芦毛馬は生まれた時の色が違います。

白毛馬は生まれた時から白い見た目をしていますが、芦毛馬は生まれた時は茶色や黒色をしています。

芦毛馬は生まれた時は原毛色(鹿毛や黒毛)に見えることもありますが、年を重ねるごとにどんどん毛が白くなっていきます。

原因となる遺伝子も違う

白毛馬と芦毛馬では白色になる原因の遺伝子が違っており、毛が白色になるメカニズムも違っています

白毛馬が白くなる遺伝子とメカニズムは?

白毛馬の多くは「KIT」という遺伝子に変異があることが原因で白くなります。

KITに変異が生じると、メラニン細胞の数が少なくなり、体表面にほとんどメラニン細胞が存在しなくなるために白色の見た目になります。

芦毛馬が白くなる遺伝子とメカニズムは?

芦毛馬は芦毛遺伝子「STX17」という遺伝子の変異が原因で白くなります。

STX17に変異があると、白毛馬とは逆にメラニン細胞が増えすぎることによって結果的に白い見た目となります。

メラニン細胞が異常に増殖することで皮膚は黒くなるのですが、逆に毛根のメラニン細胞が早くに枯渇してしまいます。

そのため、年を取るごとに毛根でメラニンが作られなくなり、白くなっていきます。

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白毛馬はアルビノ個体なのか?

アルビノ個体

全身が白色の動物といえばアルビノ個体が連想されますが、白毛馬はアルビノ個体なのでしょうか?

アルビノ個体はメラニンを作れない

白毛馬はアルビノ個体ではありません

白毛馬はメラニン細胞の数自体は少ないのですが、メラニンを作ることはできます。

それに対してアルビノ個体は遺伝子に欠損があり、メラニンを作ることができません

白毛馬は正常な遺伝だがアルビノは病気

白毛馬は「白変種」の一種で、正常な遺伝とされています。

代表的な白変種としてはホワイトライオンやホワイトタイガーが有名です。

氷河期の時代には体が白いという特徴は有利な特性だったため、現在に至るまで基本的な遺伝子として脈々と受け継がれてきたと考えられています。

それに対しアルビノは突然変異でメラニンを作れなくなった遺伝子疾患で、紫外線による皮膚の損傷や視覚障害のリスクがあり、生存に不利とされています。

白変種はメラニン生産能力があるため瞳孔が黒いですが、アルビノ個体の瞳孔は透けて淡い青色や灰色になっています。

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白毛馬と芦毛馬の見分け方は?

草を食べる2頭の白馬

芦毛馬の毛は若い時は灰色に近い色ですが、年を重ねるごとに純白に近づいていきます。

白毛馬と芦毛馬はどのように見分けたら良いのでしょうか?

体毛が薄い口周りで見分ける

芦毛馬は年をとっても肌の色は黒っぽいため、体毛が薄いところに違いが出てきます。

わかりやすいのは口周りです。

白毛馬は口周りが薄いピング色していますが、芦毛馬は口周りが黒っぽくなっています。

白毛馬と芦毛馬の見分け方|左が白毛馬、右が芦毛馬

こうして見比べると違いがはっきりわかりますね。

白毛馬や芦毛馬の遺伝確率は?

白馬と仔馬

白毛馬と芦毛馬はどのような確率で遺伝するのでしょうか?

ソダシから白毛が遺伝する確率は50%

競走馬の毛色は遺伝法則(いわゆるメンデルの法則)で決まります。

一般的な白毛になる遺伝子と、芦毛になる遺伝子はともに優性遺伝子です。

そのため両親から受け継いだ2本の染色体のうち、どちらか1本でもこの遺伝子を持っていれば白い色になります。

例えば白毛になる遺伝子を大文字の「W」、それ以外の色になる遺伝子を小文字の「w」とすると、白毛になるのは2本とも白毛になる遺伝子を持った「WW」、または1本だけ持った「Ww」の馬です。

2本とも白毛遺伝子を持つ「WW」の馬は極めて稀で、ソダシや母親の「ブチコ」、祖母の「シラユキヒメ」はいずれも「Ww」の遺伝構成です。

もしソダシが子供を産むとすると、相手が白毛ではない「ww」の場合、ソダシから「W」が遺伝すれば「Ww」で白毛、「w」が遺伝すれば「ww」で別の毛色となるため、確率としては50%の確率で白毛の子供が生まれます

もし相手も「Ww」の白毛馬だった場合75%の確率で白毛の子供が生まれます。

基本的にどちらかの親が白馬でないと子供は白馬にならない

白毛遺伝子と芦毛遺伝子は優性遺伝子であることから、親のどちらか片方が白い馬でなければ白い子供は産まれてきません

白色になる「W」の遺伝子を持っているのなら必ず白い毛になっているはずだからです。

例外的に突然変異で白毛馬が産まれる

ところが両親どちらも白色になる遺伝子を持っていなくても、突然変異によって急に白毛の子供が産まれることがあります。

ソダシの祖母である「シラユキヒメ」は突然変異によって産まれた白毛馬でした。

日本では1979年に突然変異で誕生した「ハクタイユー」が初めての白毛馬として認められています。

その後現在までに突然変異で生まれた白毛馬は6頭で、遺伝によって生まれた白毛馬は37頭です。

白毛馬が突然変異で産まれる確率は非常に低く、1万頭から2万頭に1頭ほどの確率だと言われています。

白毛の遺伝子の方が芦毛より優性

白毛の遺伝子は芦毛の遺伝子よりも優性なため、白毛の遺伝子と芦毛の遺伝子を両方持っていた場合は白毛馬になります。

優性の強い順番に並べると次のようなイメージです。

白毛 > 芦毛 > その他の毛色

白毛や芦毛は弱い?

競争する白馬

これまで「白毛は体が弱い」と言われてきました。

芦毛の馬も近年では活躍が認められていますが、昔は「芦毛は走らない」とも言われていました。

しかしそれは芦毛馬や白毛馬の絶対数が少なかったからです。

競走馬の中で鹿毛が約50%、栗毛が約25%いるのに対し、芦毛は約7%、白毛は約0.04%と希少な存在です。

ソダシが阪神ジュベナイルフィリーズで白毛初のG1勝利、桜花賞で初の牝馬クラシック勝利を挙げ、「白毛は弱い」というジンクスは払拭されました。

実際に毛色による馬の強弱はないとされています。

代表的な白毛馬は?

代表的な白毛馬を紹介します。

現在活躍している主な白毛の馬たちは、突然変異で誕生した「シラユキヒメ」の子孫たちです。

シラユキヒメはデビューが遅かったこともあり9戦0勝という戦績でしたが、ディープインパクトと同じサンデーサイレンスの産駒であり、白毛馬としては中央競馬で初めて馬券に絡む3着に入っています。

ユキチャン 〜白毛馬初の重賞勝利馬〜

ブチコ 〜ユキチャンの妹でソダシの母〜

ソダシ 〜白毛初のG1勝利馬〜

 

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